最近では、SNSで自分の投資について発信している個人投資家も増えてきました。
たとえば、次のような投稿を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
- 「この銘柄いいと思う」
- 「最近この株を買いました」
- 「この会社は将来性がある気がする」
こうした投稿は、投資の記録を残したり、モチベーションを維持したりするために行っている人も多いと思います。
実際、投資についてSNSに書くことで
- 自分の考えを整理できる
- 投資仲間と情報交換できる
- 投資を続けるモチベーションになる
といったメリットもあります。
ただ一方で、
「SNSで銘柄の感想を書いても大丈夫なのだろうか?」
「どこまで書いてよくて、どこから危ないのだろう?」
と、なんとなく気になったことがある人もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、銘柄の感想を書くこと自体は珍しいことではありません。
ただし、書き方によっては誤解を生みやすいケースもあるため、いくつか基本的なポイントを知っておくことが大切です。
この記事では、SNSで銘柄の感想を書く個人投資家が知っておきたい基本的な注意点を、できるだけわかりやすく解説します。
本記事の概要
この記事のポイント(3行まとめ)
・SNSで銘柄の感想を書くこと自体は珍しいことではありませんが、書き方によっては誤解を生むことがあります。
・「おすすめ」のように見える書き方や断定的な表現は、意図しない受け取られ方をすることがあります。
・SNSで投資について発信する場合は、投資記録として書く意識を持つと安心です。
本記事の想定読者
この記事は、次のような方を想定して書いています。
・SNSで自分の投資について投稿している個人投資家
・銘柄の感想や売買理由をSNSで発信している人
・投資のモチベーション維持のために投資記録を投稿している人
・「この株いいと思う」といった投稿をしても大丈夫なのか少し気になっている人
こうした方に向けて、SNSで銘柄の感想を書くときに知っておきたい基本的なポイントを、できるだけわかりやすく解説します。
この記事を読むと分かること
・SNSで銘柄の感想を書くときに気をつけたい基本的なポイント
・「この株いいと思う」といった投稿が誤解されることがある理由
・SNSで投資について発信する場合に安心しやすい投稿の考え方
SNSで銘柄の感想を書く人は増えている
最近では、投資の記録としてSNSを使う人も増えています。
たとえば、
- 今日買った銘柄
- 売買した理由
- 気になっている企業
などを投稿している人も多く見かけます。
実際、投資の記録を残すことには次のようなメリットがあります。
- 自分の判断を後から振り返ることができる
- 失敗や成功の理由を整理できる
- 投資のモチベーションを維持しやすい
そのため、SNSを「投資日記」のように使っている個人投資家も少なくありません。ただし、SNSは自分だけが見るものではなく、多くの人が目にする場所でもあります。
そのため、投稿の書き方によっては、意図しない形で受け取られてしまうこともあるのです。
SNSでよく見かける銘柄投稿の例
SNSでは、次のような銘柄に関する投稿をよく見かけます。
たとえば、
よくある投稿例
・「この株いいと思う」
・「この会社は将来性がある気がする」
・「最近この銘柄を集めています」
・「この株は長期で持つ予定」
このような投稿は、個人投資家の間では珍しいものではありません。
ただし、書き方によっては
- 読んだ人が「おすすめされている」と感じてしまう
- 強い断定のように見えてしまう
といったケースもあります。
そこで、SNSで銘柄の感想を書くときには、次のようなポイントを意識しておくと安心です。
SNSで銘柄の感想を書くときに気をつけたい3つのポイント
SNSで銘柄の感想を書くこと自体は、個人投資家の間では珍しいことではありません。ただし、投稿の書き方によっては、読む人に違った印象を与えてしまうこともあります。
特に初心者のうちは、次の3つのポイントを意識しておくと安心です。

それぞれのポイントをもう少し具体的に見ていきましょう。
①「自分の考え」と「おすすめ」は違う
まず意識しておきたいのが、自分の考えを書くことと、人にすすめることは違うという点です。
たとえば次の2つの書き方を比べてみてください。
例
投稿A
「自分はこの理由でこの銘柄を買いました」
投稿B
「この株は今買うべき」
Aは自分の投資判断の記録ですが、Bは他人にすすめているようにも見える表現です。
SNSでは多くの人が投稿を見るため、本人にそのつもりがなくても、読む人によっては「おすすめされている」と感じてしまうことがあります。
そのため、銘柄について書くときは
- 自分の考えとして書く
- 投資の記録として書く
という意識を持つことが大切です。
② 断定的な言い方は誤解を生みやすい
次に気をつけたいのが、断定的な書き方です。
たとえば、次のような表現です。
- 「絶対上がる」
- 「今が買い時」
- 「この銘柄は間違いない」
こうした言い方はSNSではとても強い印象を与えます。
もちろん、本人は「それくらい自信がある」という気持ちで書いているのかもしれません。
しかし、読む人によっては「この人はこの株をおすすめしている」と感じる可能性もあります。
そのため、SNSで投資について発信する場合は
- 「〜と思っています」
- 「〜という理由で買いました」
といった少し柔らかい表現を使う方が安心です。
③ 投資記録として書く意識を持つ
SNSで投資について発信する場合、投資記録として書くという意識を持つと投稿の内容も整理しやすくなります。
たとえば、次のような書き方です。
例
「この会社の○○事業が成長していると思ったので購入しました。長期で様子を見る予定です。」
このように、
- なぜ買ったのか
- どんな考えで投資しているのか
を書いておくと、将来の自分の振り返りにも役立ちます。
また、読み手にとっても「この人はこういう考えで投資しているんだな」と理解しやすくなります。
初心者がやりがちなSNS投稿の例(注意したい書き方)
SNSでは、銘柄についての投稿が日常的に行われています。
ただし、書き方によっては、読む人に違った印象を与えてしまうことがあります。
ここでは、初心者がやりがちな投稿例をいくつか紹介します。

もちろん、こうした投稿を書いたからといって、すぐに問題になるわけではありません。
ただし、SNSでは多くの人が投稿を見るため、強い言い方や断定的な表現は誤解を生みやすいことがあります。
そのため、銘柄について書くときは
- 自分の考えとして書く
- 投資記録として書く
- 断定的な表現を避ける
といった点を意識しておくと安心です。
実は多くの人が気づいていないSNS発信のポイント
SNSで投資について投稿している人の多くは、「おすすめするつもり」で書いているわけではありません。
あくまで、自分の投資の記録や感想として投稿しているだけ、という人がほとんどでしょう。
ただ、SNSでは投稿を読む人の立場や経験によって、書いた人の意図とは違う受け取られ方をすることがあります。
たとえば、本人は「自分の感想」のつもりで書いていても、読む人によっては「この銘柄をすすめている投稿」と感じてしまうこともあります。
そのため、SNSで投資について発信する場合は、投資記録として書く意識を持つと安心です。
「なぜその銘柄を買ったのか」「どんな考えで保有しているのか」といった形で、自分の投資判断の記録として書いておくと、誤解も生まれにくくなりますし、後から自分の投資を振り返る際にも役立ちます。
SNSで投資発信をするなら「記録型発信」がおすすめ
SNSでの投資発信は、記録型のスタイルにしておくと安心です。
たとえば、
- 売買した理由
- 投資の考え方
- 学んだこと
- 反省点
などを投稿しておくと、自分の投資の振り返りにも役立ちます。
実際、長く投資を続けている人の中には、SNSを投資日記のように使っている人も多くいます。SNSは多くの人が見る場所ですが、うまく使えば自分の投資を整理するツールにもなるのです。
まとめ
SNSで銘柄の感想を書くこと自体は、個人投資家にとって珍しいことではありません。
ただし、投稿の書き方によっては、読む人に違った印象を与えてしまうこともあります。
そのため、次のようなポイントを意識しておくと安心です。
- 自分の投資記録として書く
- 他人にすすめるような表現は避ける
- 断定的な表現は控える
こうした基本的な点を意識するだけでも、SNSでの投資発信はずっと安心して続けやすくなります。
SNSは、自分の投資を振り返るためのツールとしてもうまく活用できます。無理のない形で、投資の記録を残していくのも一つの方法といえるでしょう。
よくある質問(Q&A)
Q1 SNSで銘柄の感想を書くこと自体は問題ないのでしょうか?
基本的に、個人が自分の投資の感想や記録を書くこと自体は珍しいことではありません。
実際、SNSでは多くの個人投資家が
- 自分が買った銘柄
- 投資の考え方
- 気になっている企業
などについて投稿しています。
ただし、書き方によっては、読む人に「おすすめされている」と受け取られてしまうこともあるため、
- 自分の考えとして書く
- 投資記録として書く
といった点を意識しておくと安心です。
Q2 「この銘柄いいと思う」と書くのは問題なのでしょうか?
すぐに問題になるとは限りませんが、読む人によってはおすすめしている投稿のように見えることがあります。
SNSでは多くの人が投稿を見るため、
- 「この株はいいと思う」
- 「今が買い時」
といった書き方は、投資判断をすすめているように受け取られることもあるのです。
そのため、「自分はこの理由でこの銘柄を買いました」といったように、自分の投資判断として書く方が安心です。
Q3 SNSに「買いました」と投稿するのは大丈夫でしょうか?
自分の売買を記録する投稿は、多くの個人投資家が行っています。
たとえば、「この理由で○○株を購入しました」といった形で、投資の記録として投稿するスタイルであれば、比較的自然な発信といえます。
むしろ、売買理由を書いておくことで
- 自分の投資判断を振り返る
- 投資の考え方を整理する
といったメリットもあります。
Q4 フォロワーが増えてきた場合は注意が必要でしょうか?
フォロワーが増えると、投稿を見る人も増えるため、影響の範囲が広がる可能性があります。
そのため、
- 断定的な言い方を避ける
- 自分の投資記録として書く
といった基本的なポイントを、より意識しておくと安心です。
SNSでは、投稿した内容が多くの人の目に触れる可能性があるため、誤解を生みにくい書き方を心がけることが大切です。
Q5 SNSで投資について発信するなら、どんなスタイルが安心ですか?
初心者の方には、投資記録型の発信がおすすめです。
たとえば、
- なぜその銘柄を買ったのか
- どんな理由で保有しているのか
- 投資で学んだこと
などを投稿しておくと、自分の投資日記としても活用できます。
SNSは多くの人が見る場所ですが、うまく使えば自分の投資を振り返るためのツールにもなります。
無理に情報発信をするというよりも、自分の投資の記録を残す感覚で使うと続けやすいでしょう。
執筆者プロフィール
金融法務コンサルタント。元行政書士として、IFA登録や投資助言・代理業登録の支援実績多数。
現在は、ブログ・noteを通じて、金融ビジネスに関わる実務家向けに、制度解釈や実務上の注意点を中心とした情報発信を行っています。現在公開中の有料note記事は、金融法務note集で紹介していますので、ご興味のある方は、ご覧ください。
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参考資料・関連ページ
※ 本記事は、以下の一次資料・業界ガイドラインを踏まえて作成しています。
参考資料
・金融庁:投資運用業等 登録手続ガイドブック
・関東財務局:登録に係るQ&A(投資助言・代理業)
・一般社団法人日本投資顧問業協会ホームページ
・大和総研:SNS上にあふれる投資情報にどう対処すべきか
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