【基礎編】暗号資産を発信する前に確認したい5つのポイント|初心者向けチェックリスト

【基礎編】投資情報発信と金融ルール

 暗号資産について、YouTubeやSNS、ブログなどで情報を発信してみたい。

 そう考えて発信を始めたものの、

「この内容なら大丈夫かな?」

「この表現は使っても問題ないのかな?」

と、投稿する直前になって不安になることもあるのではないでしょうか。

 暗号資産の情報発信では、単に「投資について説明しているだけ」のつもりでも、書き方や紹介の仕方によっては注意が必要になる場合があります。

 特に、発信を始めたばかりの段階では、金融に関する法律やルールをすべて理解する必要はありません。

 まず大切なのは、「これから発信しようとしている内容に、注意すべき点がないかを確認する習慣」をつくることです。

 そこで今回は、暗号資産に関する情報を発信する前に確認しておきたいポイントを、5つのチェック項目にまとめました。

 これまでの第1~5回では、

  • 暗号資産とはどのようなものなのか
  • 暗号資産を発信するときに何に注意すればよいのか
  • 「上がる」「買い」「○倍」「絶対」などの表現について
  • 暗号資産を紹介するときに注意したいこと
  • 広告やアフィリエイト案件を扱うときの注意点

などについて解説してきました。

 今回は、それらの内容を一度整理して、「発信する前に何を確認すればよいのか」という視点から見ていきます。

 難しい法律の知識を覚えることが、この記事の目的ではありません。

 「この5つを確認してから投稿する」という習慣を身につけることが、この記事の目的です。

 最後には、「よく分からないまま発信しない」ことも大切なリスク管理の一つという点についても考えていきます。

  1. 本記事の概要
    1. この記事のポイント(3行まとめ)
    2. 本記事の想定読者
    3. この記事を読むと分かること
  2. 第1章 「何を伝えようとしているのか?」を確認する
  3. 第2章 「どのような表現を使っているのか?」を確認する
  4. 第3章 「誰かの商品・サービスを紹介していないか?」を確認する
  5. 第4章 「広告・アフィリエイト案件ではないか?」を確認する
  6. 第5章 「投稿した後に問題が起きたらどうするか?」を考える
  7. 第6章 5つのポイントを「投稿前チェックリスト」にまとめる
  8. 第7章 全部分からなくても、「分からないこと」に気付くことが大切
  9. 第8章 「よく分からないまま発信しない」こともリスク管理
  10. 第9章 第1~5回を振り返ってみる
  11. まとめ|投稿ボタンを押す前に、一度立ち止まる
  12. 本記事のQ&A|暗号資産を発信する前に知っておきたいこと
    1. Q1.5つのチェック項目を全部確認しないと、暗号資産を発信してはいけませんか?
    2. Q2.自分の投資経験を紹介するだけなら、特に注意する必要はありませんか?
    3. Q3.「私はこの暗号資産が上がると思う」と書くのも問題になりますか?
    4. Q4.暗号資産の交換サービスを紹介するだけなら大丈夫ですか?
    5. Q5.アフィリエイト案件なら、広告主からもらった文章をそのまま使えばいいですか?
    6. Q6.投稿した後に「この表現はまずかったかもしれない」と気付いたら、どうすればいいですか?
    7. Q7.法律について何も知らない状態でも、暗号資産の情報発信を始められますか?
    8. Q8.他の投資系インフルエンサーが同じような発信をしているので、自分もやって大丈夫ですよね?
    9. Q9.今回の5つを確認して問題がなければ、必ず法律上問題ないと言えますか?
    10. Q10.結局、暗号資産を発信するときに一番大切なことは何ですか?
  13. 執筆者プロフィール
  14. 参考資料・関連ページ

本記事の概要

この記事のポイント(3行まとめ)

  • 暗号資産を発信する前に、まず5つのポイントを確認する
  • 「何を伝えるのか」「どんな表現をするのか」「広告や紹介ではないか」を確認する
  • よく分からない内容を、そのまま発信しないことも大切なリスク管理

本記事の想定読者

 この記事は、次のような方を想定しています。

  • 暗号資産についてSNS・YouTube・ブログなどで発信してみたい方
  • 投資情報発信を始めたばかりの方
  • 金融に関する法律やルールをまだ詳しく知らない方
  • 自分の発信に問題がないか、投稿前に確認したい方
  • 第1~5回の内容を一度まとめて確認したい方

この記事を読むと分かること

 この記事では、

  • 暗号資産を発信する前に確認したい5つのポイント
  • 発信内容や表現について注意する理由
  • 商品・サービスの紹介や広告・アフィリエイトで確認したいこと
  • 投稿後に問題が起きた場合に考えておきたいこと
  • 「分からないまま発信しない」ことがなぜ大切なのか

について、できるだけ簡単に解説します。

第1章 「何を伝えようとしているのか?」を確認する

 暗号資産について発信するとき、最初に確認したいのは、

「自分は何を伝えようとしているのか?」

ということです。

 例えば、次のような発信があります。

 一見すると、どれも「暗号資産について情報を発信しているだけ」に見えるかもしれません。

 しかし、何を伝えるのか、どのように伝えるのかによって、注意すべき点は変わります。

 例えば、

「この暗号資産について調べてみました」

という発信と、

「この暗号資産は今すぐ買ったほうがいいです」

という発信では、読者に与える印象が大きく違います。

 そのため、投稿する前に、まず自分の発信内容を一言で説明してみましょう。

投稿前チェック

□ 自分は何について発信しようとしているのか?
□ 単なる情報紹介なのか、それとも投資を勧める内容になっていないか?
□ 読者に「この暗号資産を買ってほしい」と受け取られる内容になっていないか?

「自分は何を伝えようとしているのか?」

 これを最初に確認するだけでも、発信内容を見直すきっかけになります。

第2章 「どのような表現を使っているのか?」を確認する

 次に確認したいのが、使っている言葉や表現です。

 暗号資産は価格が変動します。

 そのため、将来の値上がりや利益を断定するような表現には注意が必要です。

 例えば、

  • 「絶対に上がる」
  • 「確実に儲かる」
  • 「必ず○倍になる」
  • 「損することはない」
  • 「今すぐ買うべき」

といった表現です。

 もちろん、発信者としては、

「読者に分かりやすく伝えたい」

「自分の考えを強く伝えたい」

という気持ちから、強い表現を使ってしまうこともあるでしょう。

 しかし、発信では、自分がどのようなつもりで書いたのかだけでなく、読者がどのように受け取るのかも大切です。

 例えば、

「私はこの暗号資産に注目しています」

という表現と、

「この暗号資産は絶対に上がります」

という表現では、大きな違いがあります。

 前者は自分の考えを述べていますが、後者は将来の結果を断定しているように受け取られる可能性があります。

 第3回でも説明したように、「上がる」「買い」「○倍」「絶対」などの強い表現を使うときは、特に注意が必要です。

投稿前チェック

□ 値上がりや利益を断定していないか?
□ 「絶対」「確実」「必ず」などの強い表現を使っていないか?
□ 読者に投資を急がせるような書き方になっていないか?
□ 自分の意見と事実を分けて書いているか?

 迷ったときは、いったん表現を見直してみましょう。

 「強い言葉を使わなければ伝わらない」とは限りません。

第3章 「誰かの商品・サービスを紹介していないか?」を確認する

 暗号資産について発信していると、他社の商品やサービスを紹介する機会も出てくるかもしれません。

 例えば、

  • 暗号資産の交換サービス
  • 暗号資産に関係するサービス
  • 投資関連サービス
  • 情報商材
  • 投資スクール
  • その他の関連サービス

などです。

 ここで注意したいのは、

「自分の商品ではないから、特に問題ない」

と最初から決めつけないことです。

 他人の商品やサービスを紹介する場合でも、紹介の仕方や、紹介によって報酬を受け取る仕組みがあるかどうかなどによって、確認することが変わる場合があります。

 例えば、単にサービスの存在を説明する場合と、

「このサービスがおすすめです。こちらから申し込んでください」

と申し込みを強く勧める場合では、発信の内容が違います。

 さらに、その紹介によって自分に報酬が入るのであれば、広告やアフィリエイトとして考える必要も出てきます。

投稿前チェック

□ 誰かの商品やサービスを紹介していないか?
□ 紹介することで自分に報酬などが入る仕組みになっていないか?
□ 「おすすめ」「利用してください」など、利用を促す内容になっていないか?
□ 紹介する商品やサービスについて、十分に確認しているか?

 他人の商品やサービスを紹介するときは、

「自分の商品ではないから大丈夫」ではなく、「紹介すること自体を一度確認する」

という習慣を持っておきましょう。

第4章 「広告・アフィリエイト案件ではないか?」を確認する

 第5回では、暗号資産に関する広告やアフィリエイト案件について取り上げました。

 ここでは、もう一度ポイントを整理しておきましょう。

 例えば、自分のブログやYouTubeなどで暗号資産関連のサービスを紹介し、そのリンクから申し込みがあると報酬を受け取れる場合があります。

 これがアフィリエイトです。

 発信者からすると、

「いつもの情報発信の中でサービスを紹介するだけ」

と思うかもしれません。

 しかし、報酬を受け取る仕組みがある場合は、通常の情報発信とは分けて考える必要があります。

 また、広告案件では、広告主から文章や紹介方法を指定されることもあります。

 その場合は、言われた文章をそのまま使うのではなく、その内容を自分でも確認することが大切です。

投稿前チェック

□ 広告案件ではないか?
□ アフィリエイト報酬が発生する内容ではないか?
□ 広告主から指定された表現をそのまま使っていないか?
□ 広告であることが分かりにくい状態になっていないか?
□ 紹介するサービスについて、自分でも確認したか?

 広告やアフィリエイトを扱う場合は、

「普通の情報発信とは少し違う」

と考えて、投稿前に確認することをおすすめします。

第5章 「投稿した後に問題が起きたらどうするか?」を考える

 最後のポイントは、投稿する前だけではなく、投稿した後のことも考えておくということです。

 情報発信では、投稿したら終わりと考えてしまいがちです。

 しかし、実際には投稿後に、

  • 読者から質問が来る
  • 「この情報は間違っているのでは?」と指摘される
  • 紹介したサービスについて問題が起きる
  • 過去の投稿に問題があることに気付く

といったことも考えられます。

 そのため、発信を始める段階から、投稿後の対応についても少し考えておきましょう。

投稿前チェック

□ 投稿後に質問や指摘が来た場合、確認できるようになっているか?
□ 過去の投稿を後から確認できるようにしているか?
□ 問題に気付いたとき、内容を見直せる状態になっているか?
□ 分からない問題が起きたときに、相談できる相手を考えているか?

 例えば、投稿した記事や動画を後から確認できるようにしておけば、過去の発信を見直すことができます。

 また、問題が起きたときに、

「自分だけで判断する」

のではなく、

「必要であれば詳しい人に確認する」

という選択肢を持っておくことも大切です。

第6章 5つのポイントを「投稿前チェックリスト」にまとめる

 ここまでの内容を、一つのチェックリストにまとめてみましょう。

 さらに、もう少し細かく確認したい場合は、次のチェックリストを使ってみてください。

暗号資産・投稿前チェックリスト

① 発信内容

□ 何について発信するのか説明できる
□ 読者に投資を勧める内容になっていないか確認した
□ 事実と自分の意見を分けている

② 表現

□ 「絶対」「確実」「必ず」などの強い表現を確認した
□ 利益や値上がりを断定していない
□ 読者を急がせるような表現になっていない

③ 商品・サービスの紹介

□ 他人の商品・サービスを紹介していないか確認した
□ 紹介によって報酬を受け取る仕組みがないか確認した
□ 紹介先の商品・サービスについて確認した

④ 広告・アフィリエイト

□ 広告案件ではないか確認した
□ アフィリエイト案件ではないか確認した
□ 広告であることが分かりにくくなっていないか確認した

⑤ 投稿後

□ 投稿後も内容を確認できるようにしている
□ 問題があった場合に内容を見直せる
□ 分からない問題が起きたときの相談先を考えている

 このチェックリストを、投稿する前の習慣として使ってみてください。

第7章 全部分からなくても、「分からないこと」に気付くことが大切

 ここまで読んで、

「確認することが意外と多いな」

と感じた方もいるかもしれません。

 しかし、ここで大切なのは、最初からすべての法律やルールを覚えることではありません。

 投資情報発信を始めたばかりであれば、分からないことがあるのは当然です。

 むしろ重要なのは、

「これはよく分からない」

と気付けることです。

 例えば、

「この表現は大丈夫なのかな?」

「このサービスを紹介してもいいのかな?」

「この広告案件を受けても問題ないのかな?」

と思ったのであれば、その時点で一度止まってみましょう。

 そして、

分からない
↓
いったん止まる
↓
調べる・確認する
↓
必要なら詳しい人に相談する
↓
確認できたら発信する

という流れを作ります。

 これだけでも、発信の仕方は大きく変わります。

第8章 「よく分からないまま発信しない」こともリスク管理

 情報発信を続けていると、どうしても、

「早く投稿したい」

「他の人もやっているから大丈夫だろう」

「細かいことは後で考えればいい」

と思ってしまうことがあります。

 しかし、金融に関係する情報を発信する場合、よく分からないことを、そのまま発信してしまわないことが大切です。

 これは、発信を怖がるという意味ではありません。

 むしろ、安心して長く発信を続けるための準備です。

 例えば、投稿前に、

「この表現は大丈夫かな?」

と少しでも疑問に思ったのであれば、そのまま投稿ボタンを押すのではなく、一度確認する。

 その小さな習慣が、自分の発信を見直すきっかけになります。

 そして、どうしても判断できない場合には、

「分からないので、確認してから発信する」

という選択をすることもできます。

 「分からないことがある=発信してはいけない」ということではありません。

 大切なのは、分からないことを分からないまま進めないことです。

第9章 第1~5回を振り返ってみる

 今回の記事は、第1~5回で説明してきた内容を一度整理する「まとめ回」です。

 これまでの内容を簡単に振り返ると、次のようになります。

 第1~5回で扱った内容は、それぞれ別々の話に見えるかもしれません。

 しかし、実際に発信するときには、これらをまとめて考える必要があります。

 例えば、ある暗号資産についてYouTube動画を作る場合、

「何を伝えるのか?」

「どんな言葉を使うのか?」

「誰かの商品を紹介していないか?」

「広告やアフィリエイトではないか?」

「投稿後に問題が起きたらどうするか?」

というように、いくつかの視点から確認することになります。

 だからこそ、今回紹介した5つのチェック項目を、実際の発信に役立ててみてください。

まとめ|投稿ボタンを押す前に、一度立ち止まる

 暗号資産について情報発信をする場合、投稿する前に次の5つを確認してみましょう。

① 何を伝えようとしているのか?

 単なる情報紹介なのか、それとも読者に特定の投資を勧める内容になっていないかを確認します。

② どのような表現を使っているのか?

 「絶対」「確実」「必ず」などの強い表現や、利益・値上がりを断定する表現には注意します。

③ 誰かの商品・サービスを紹介していないか?

 他人の商品やサービスを紹介する場合は、紹介の仕方や報酬の有無などを確認します。

④ 広告・アフィリエイト案件ではないか?

 広告やアフィリエイトの場合は、通常の情報発信とは分けて考え、投稿前に確認します。

⑤ 投稿した後に問題が起きたらどうするか?

 投稿後に質問や指摘を受けた場合や、過去の投稿に問題が見つかった場合に対応できるようにしておきます。

 そして、最後にもう一つ覚えておきたいのが、

「よく分からないまま発信しない」

ということです。

 情報発信を始めたばかりであれば、分からないことがあって当然です。

 大切なのは、分からないことに気付いたときに、そのまま投稿してしまわないこと。

「分からない → 一度止まる → 調べる・確認する → 必要なら相談する」

という習慣を作っておきましょう。

 暗号資産の情報発信では、法律やルールをすべて覚えることだけがリスク管理ではありません。

 投稿する前に一度立ち止まること。

 そして、

「よく分からないものは、分からないまま発信しないこと」。

これも、長く安心して情報発信を続けていくための大切なリスク管理の一つです。

 まずは次回の投稿から、今回の5つのチェック項目を使って確認してみてください。

本記事のQ&A|暗号資産を発信する前に知っておきたいこと

Q1.5つのチェック項目を全部確認しないと、暗号資産を発信してはいけませんか?

 いいえ、この記事の5つのポイントは、暗号資産の発信を禁止するためのものではありません。

 大切なのは、投稿する前に一度立ち止まって、

「何を発信するのか?」

「どんな表現を使うのか?」

「広告や商品紹介ではないか?」

などを確認することです。

 最初からすべてを完璧に判断する必要はありません。

 まずは、「投稿する前に確認する習慣」を身につけることから始めてみましょう。

Q2.自分の投資経験を紹介するだけなら、特に注意する必要はありませんか?

 自分の経験を紹介する場合でも、書き方には注意が必要です。

 例えば、

「私はこの暗号資産を購入しました」

という経験の紹介と、

「この暗号資産は絶対に買ったほうがいいです」

という投資を勧めるような表現では、内容が大きく違います。

 自分の経験を紹介するときも、読者に特定の投資を勧める内容になっていないかを確認しましょう。

Q3.「私はこの暗号資産が上がると思う」と書くのも問題になりますか?

 単に自分の考えを述べることと、将来の値上がりを断定することは同じではありません。

 ただし、実際の文章では、前後の内容や表現によって受け取られ方が変わることがあります。

 そのため、

「これは自分の考えだから大丈夫」

と最初から決めつけず、読者がどのように受け取る文章になっているかを確認することが大切です。

Q4.暗号資産の交換サービスを紹介するだけなら大丈夫ですか?

 「紹介するだけだから大丈夫」と決めつけないことが大切です。

 どのサービスを、どのような方法で紹介するのか、紹介によって報酬を受け取るのかなどによって、確認することが変わる場合があります。

 特に、

「このサービスがおすすめです」

「こちらから申し込んでください」

など、利用を促す内容になっている場合は、一度立ち止まって確認しましょう。

Q5.アフィリエイト案件なら、広告主からもらった文章をそのまま使えばいいですか?

 広告主から文章を提供された場合でも、そのまま使えばよいとは限りません。

 自分が発信する文章である以上、どのような内容を発信することになるのかを自分でも確認することが大切です。

 特に、

  • 利益を強く期待させる表現
  • 「絶対」「確実」などの強い表現
  • サービスの利用を強く勧める表現

などが含まれていないかを確認しましょう。

 「広告主から言われたから、そのまま書いた」ではなく、自分でも内容を確認する習慣をつけておきましょう。

Q6.投稿した後に「この表現はまずかったかもしれない」と気付いたら、どうすればいいですか?

 まずは慌てずに、どの部分に問題があるのかを確認しましょう。

 必要に応じて、投稿内容の修正や削除などを検討します。

 また、自分だけでは判断できない場合は、詳しい人に相談することも選択肢になります。

 大切なのは、「投稿してしまったから、もう何もできない」と考えないことです。

 投稿後も内容を確認できるようにしておくことが、今回の記事で紹介した5つ目のポイントです。

Q7.法律について何も知らない状態でも、暗号資産の情報発信を始められますか?

 情報発信を始めるために、最初から金融に関する法律をすべて覚える必要はありません。

 ただし、法律やルールについて分からないことがある場合は、「分からないまま発信しない」ことが大切です。

 まずは今回紹介した5つのポイントを使って、自分の発信内容を確認してみましょう。

 そして、判断できないことがあれば、調べたり、必要に応じて専門家に相談したりするようにしましょう。

Q8.他の投資系インフルエンサーが同じような発信をしているので、自分もやって大丈夫ですよね?

 他の人が発信していることだけを理由に、「自分も問題ない」と判断するのは避けたほうがよいでしょう。

 同じように見える発信でも、

  • 発信している内容
  • 表現
  • 商品やサービスの紹介方法
  • 広告や報酬の有無

などが違うことがあります。

 そのため、他の人の発信をそのまま基準にするのではなく、自分がこれから発信する内容を確認することが大切です。

Q9.今回の5つを確認して問題がなければ、必ず法律上問題ないと言えますか?

 いいえ、今回のチェックリストだけで、すべてのケースについて問題がないと判断できるわけではありません。

 今回の5つは、あくまで発信する前に確認しておきたい基本的なポイントです。

 実際には、発信内容や広告の仕組みなどによって、さらに確認が必要になる場合があります。

 特に「これは大丈夫なのか判断できない」という場合は、そのまま発信せず、詳しい情報を調べたり、専門家に相談したりすることをおすすめします。

Q10.結局、暗号資産を発信するときに一番大切なことは何ですか?

 一つにまとめるなら、

「よく分からないまま発信しないこと」

です。

 すべての法律やルールを最初から完璧に覚える必要はありません。

 しかし、

「この表現は大丈夫かな?」

「このサービスを紹介していいのかな?」

「この広告案件を受けてもいいのかな?」

と疑問に思ったときには、一度立ち止まることが大切です。

分からない
↓
一度止まる
↓
調べる・確認する
↓
必要なら相談する

 この習慣を身につけることが、暗号資産の情報発信を長く続けていくための基本的なリスク管理になります。

執筆者プロフィール

 金融法務コンサルタント。元行政書士として、IFA登録や投資助言・代理業登録の支援実績多数。
 現在は、ブログ・noteを通じて、金融ビジネスに関わる実務家向けに、制度解釈や実務上の注意点を中心とした情報発信を行っています。現在公開中の有料note記事は、金融法務note集で紹介していますので、ご興味のある方は、ご覧ください。

 本サイトでは、可能な限り一次情報・実務視点に基づいた解説を行っていますが、個別事案については一般論だけでは判断が難しいケースも少なくありません。そのような場合に限り、筆者が提供している金融法務サポートにおいて、制度上の位置付け整理やリスクの考え方についての整理支援を行っています。

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参考資料・関連ページ

※ 本記事は、以下の一次資料・業界ガイドラインを踏まえて作成しています。

参考資料
・金融庁:「金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律案」説明資料
・金融庁:「国会提出法案等」
・衆議院:「第221回国会閣法第57号法律案等概要」

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